【親しらず】

みなさん、こんにちは。

足立区竹ノ塚の歯科・矯正歯科

稲葉歯科医院です。

 

今回は「親知らず」について、お話ししたいと思います。

 

 

【親知らずとは?】

親知らずとは一番前の歯から数えて8番目に存在する歯で、歯科では親知らずの事を「8番」とか「第三大臼歯」や「智歯」といったりします。

 

個人差はありますが、だいたい18歳ぐらいから生えて来る事が多く、親元を離れて出てくるから親知らずとも言われています。

 

 

【親知らずの痛みの原因】

まず、親知らずの生える方向が痛む原因の1つになります。そもそも、一番奥にあって見え辛く磨くのが難しいのも大きな原因ですが、それを助長させるのが生え方です。

 

前側に傾いて生えて来た時、手前の7番目の歯とぶつかって生えて来る事が出来ず、そこのぶつかった所に汚れが溜まりやすくなってしまいます。その汚れが取れずに停滞する事で、周りの歯茎に炎症を引き起こし、親知らずの周りの歯茎が腫れて痛くなって来ます。

 

また、その汚れが原因で歯茎だけでなく、手前の歯を巻き込んで虫歯になってしまい、強い痛みが襲って来てしまいます。傾いて生えてしまう事で、親知らずは生え切らず、汚れが溜まる部分は目には見えない歯茎の中に存在する為、ご自身でのブラッシングでは汚れを除去するのに限界がある場合があります。

 

逆に真っすぐ手前の歯と平行に生えて来た時は、汚れが溜まるスペースが小さくなり、また汚れが溜まる部分が歯茎の中ではない為、問題が起こりにくくなります。

 

 

【親知らずの検査】

レントゲンで撮影する事によって、親知らずの生えている方向が分かります。歯茎に覆われて、生えていないように見える場合があるので、もし親知らずが痛まない場合でも、親知らずの手前の歯の歯周ポケットのチェックを行い、今後問題が起こるリスクも検査してもらうと良いでしょう。

 

また、下の親知らずを抜歯する時に大事になってくるのが、下顎の骨の中にある太い神経や血管が走行している下顎管と親知らずの位置関係です。近ければ近い程、抜歯時に神経への物理的な圧迫などが生じ、知覚麻痺が起こるリスクがあります。

 

通常のレントゲンでは2次元での検査になるため、上下左右の距離は分かるものの、前後的な位置関係は分かりません。そこで、CT撮影を行い、親知らずと下顎管との位置関係を3次元的に検査する事もあります。

 

 

【親知らずの治療法】

残すメリットと抜くメリットを考えてから治療します。生えているからといって、綺麗に生えて問題を起こさなさそうであれば、抜歯しないで保存する事をお勧めしています。

 

 

【親知らずを抜歯する場合】

手前に傾いて居た場合、残す事によって手前の歯とぶつかった所に汚れが溜まってしまいます。手前の歯の奥の部分から虫歯が進行してしまい、手前の歯までも抜かなくてはならなくなる危険が及んだりするようなら、抜歯したほうが良いでしょう。

 

親知らずが虫歯になるならまだいいとして、手前の歯までも抜かなくてはならなくなるという事は、どうしても防がなくてはなりません。

 

抜歯においては、状況にも拠りますが通常は歯医者さんで抜歯する事が多いでしょう。下の親知らずの根っこの先端が下顎の中を走る神経と接触している状態では、抜歯時に神経の損傷が起こる可能性がある為、大学病院の口腔外科を紹介してもらい、抜いてもらう事もあるかも知れません(全身麻酔ではありませんし、通常入院はしません)。

 

通院期間は、抜歯の次の日に消毒をして約1週間後に縫った糸を取って、様子を見ることになります。特に下の親知らずは腫れたりする事が多いので、抜く日を慎重に決めた方が良いでしょう。

 

大事なお仕事やプライベートでの行事の周囲2週間ぐらいは避けた方が良いかも知れません。費用は保険の範囲内で治療出来ますので、通常は数千円のご負担になる事が多いと思います。

 

 

【親知らずを残した場合】

親知らずを残した場合のメリットとしては、もし他の奥歯を抜かなければいけなくなった場合には、残した親知らずを移植して、その歯の代役に出来る可能性もあります。

 

例えば、親知らずの2つ手前の歯の虫歯がひどく抜歯せざる得ない時、抜いた6番目の部分に親知らずを抜いて、移植して使える場合があります。必ず出来るとは限りませんので、掛かりつけの歯医者さんと相談してみる必要があります。

 

しかし、やはり磨きにくいのが親知らずです。磨き残してしまい、手前の歯を巻き込んで虫歯になったり、歯周病になったりしないようにしなければなりません。親知らずがなければ、磨かなくてもベロやほっぺの動きで自然に取れるような汚れも残ってしまう事もあるからです。

 

ちなみに、歯の中で一番寿命が短いのは、親知らずの手前の歯です。負担も大きく磨きにくいのが原因と考えられています。

 

少しでも親知らずの問題が大きくなる前に、定期的にクリーニングしてもらう事が重要です。リスクが大きいなら早く抜くかどうかを、掛かりつけの歯医者さんで相談しましょう。

 

 

 

【稲葉歯科医院】

(住所)東京都足立区竹の塚5-6-19

(TEL) 03-3883-1205

(稲葉歯科医院ホームページ)https://www.inaba-dc.jp

(矯正専門ホームページ)https://www.inaba-moc.com/

足立区竹ノ塚 インビザライン(透明マウスピース矯正)専用サイト 稲葉歯科医院

足立区竹ノ塚で、インビザライン(マウスピース矯正)専門の矯正治療を行っております稲葉歯科医院と申します。 稲葉歯科医院では、マウスピース型矯正歯科装置(インビザライン)のマウスピースを作製するために必要な歯型を「iTero Element」で採取しています。※「iTero Element」は最新の口腔内光学スキャナーです。

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