【知覚過敏症について】
みなさん、こんにちは。
足立区竹ノ塚の歯科・矯正歯科
稲葉歯科医院です。
今回は「知覚過敏症」について、お話ししたいと思います。
知覚過敏症が起こるのは、歯の神経が生きている状態の「生活歯」と呼ばれる歯だけなります。歯の神経を抜いてある歯(失活歯)には起こりません。
歯がしみるように感じるのは、実は歯の表面の白い「エナメル質」部分ではなく、歯茎が下がってくると次第に見えてくる、少し黄色っぽい「象牙質」が露出したり刺激を受けたりする場合がほとんどです。
そのため、まず知覚過敏を感じたら歯茎の根元が露出していたり削れたようになっていないか、自分でチェックしてみましょう。
知覚過敏症の原因として、比較的多く見られるのは次のようなものです。
(歯の根元の露出)
歯の根元部分は「エナメル質」が薄く、少し削れるだけで内部の象牙質が露出しやすい場所です。歯周病や噛み合わせなどが原因で、根元が露出していると知覚過敏を起こしやすくなります。
(歯の摩耗)
就寝中の歯ぎしりや最近話題になることの多い酸蝕歯など、歯の表面のエナメル質部分が摩耗して内部の象牙質が露出した場合です。噛んだ際に露出した象牙質が刺激され、知覚過敏を起こすことがあります。
(噛み合わせ)
歯と歯がぶつかり合う際の衝撃や力によって、根元周辺のエナメル質が目に見えないクラック(ひび割れ)を起こします。外見上は何ともないように見えても、内部の象牙質に刺激を伝える状態になり、知覚過敏を起こすことがあります。
知覚過敏の症状は、いくつかあります。
◆水、空気がしみる
知覚過敏症で最も多く、軽いものから暫く顔をしかめてしまう物まで、様々な症状があります。
◆噛むとピリッと痛む
摩耗により、象牙質の一部が露出している時によく見られます。また、40代以降で歯周病になっていない、歯がかなりガッチリとした人にも稀に見られます。普通に噛み合せるだけ、食べ物を噛んだ時だけなど症状は様々で、噛んだ際に瞬間的に痛みが出ることが多いです。
◆歯磨きをすると痛む
歯の根元の「エナメル質」が削れ「象牙質」が露出しているため、歯ブラシがあたる刺激でしみたり痛みが出ることが多いです。
知覚過敏の治療法としては、3つあります。
〇専用歯磨き粉などを利用する
歯の根元の露出が少なく象牙質の露出がほとんどないなど、詰め物を詰めるスペースがない場合、病院専用のしみ止め薬や知覚過敏用の歯磨き粉などを利用して、症状の緩和を期待します。
〇詰め物などで保護する
歯の根元に削れたような跡や噛み合わせ面にすり減ったようなスペースがあり内部の象牙質が露出している場合は、白い樹脂の詰め物を詰めると改善することが多くなります。
〇歯の神経を抜く
しみる症状が酷く激痛を伴っているなど、症状の重いケースでは歯の神経を抜かなければ、痛みが引かないこともあります。
もし、上記のような症状がありましたら、お気軽にご来院くださいませ。
【稲葉歯科医院】
(住所)東京都足立区竹の塚5-6-19
(TEL)03-3883-1205
(稲葉歯科医院HP)https://www.inaba-dc.jp
(矯正専門HP)https://www.inaba-moc.com/
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