【なぜお口の中の傷の治りが早いのか?】

みなさん、こんにちは。

足立区竹ノ塚の歯科・矯正歯科

稲葉歯科医院です。

 

みなさんは、皮膚よりお口の中に出来た傷の方が治りが早いと感じたことはありませんか?昔から怪我をしたら「ツバをつけておけば治る」と言われたことがある方もいると思います。

 

そこで、今回は「なぜお口の中の傷の治りが早いのか?」について、お話ししたいと思います。

 

唾液には、お口の中の酸を中和して虫歯になりにくくする効果もありますが、他にも止血を助けたり傷口に侵入するバイ菌を破壊し、炎症を抑えてくれる成分も含まれているのです。

 

 

◆唾液の成分

①自浄作用のある成分:歯や歯間に付着した食べカスやプラーク(歯垢)を洗い流す

②抗菌作用のある成分:抗菌作用をもつ成分がお口の中の細菌の増殖を抑える

③pH緩衝作用のある成分:飲食により酸性になったお口の中のpHを中和させ虫歯を防ぐ

④再石灰化作用のある成分:飲食により溶けかかった歯の表面を修復する

⑤消化作用のある成分:酵素アミラーゼがデンプンを分解し消化しやすくする

⑥粘膜保護・潤滑作用のある成分:粘性のあるムチンが粘膜を保護し発声をスムーズにする

⑦溶解・凝集作用のある成分:味を感じさせ、噛み砕いたり飲み込んだりしやすい塊にする

⑧粘膜修復作用のある成分:上皮成長因子と神経成長因子が傷を治す

 

唾液には、傷ついたお口の粘膜の上皮の成長を促進する因子や抗菌作用のあるリゾチーム、ラクトフェリン、粘膜を保護するムチンなどが含まれているので、この成分の働きによって皮膚よりもお口の中の傷の方が治りが早くなるのです。

 

お口の中には、多数の細菌が存在します。唾液1mlあたり1~10億個の細菌があると言われていますが、唾液には細菌の増殖や感染を防御する機能があるので、比較的感染や化膿するリスクは少ないのです。

 

 

【では、唾液が少ないとどうなるのか?】

唾液の量は、以前より減少傾向にあると言われています。唾液の量が少ないと自浄作用や殺菌力が低いため、傷口に細菌が入り込み虫歯や口内炎になりやすくなってしまいます。また、お口の中が乾燥して口臭が強くなったり、食べ物の味が分からなくなることもあります。

 

 

【唾液の分泌を促すためには?】

まずは、しっかりと噛む習慣を身につけることが大切です。食事をする時には、よく噛んでから飲み込むことを心掛けましょう。

 

また、ガムを噛むことも効果的です。甘みが残った状態で噛むことをやめてしまうと虫歯になるリスクが高くなってしまうので、味がなくなるまでしっかり噛むようにしましょう。

 

 

【まとめ】

昔とくらべ現在は食生活も変わり、やわらかい食べ物が多かったりあまり噛まないこと、口呼吸、ストレスが原因で唾液が少なくなっていると言われています。

 

唾液は、私たちのお口の中の健康を維持する上で、非常に重要な分泌物です。唾液の分泌を促進する生活習慣を意識しながらしっかりとお口の健康を守って行きましょう。

 

 

 

【稲葉歯科医院】

(住所)東京都足立区竹の塚5-6-19

(TEL)03-3883-1205

(稲葉歯科医院HP)https://www.inaba-dc.jp

(矯正専門HP)https://www.inaba-moc.com/

足立区竹ノ塚 インビザライン(透明マウスピース矯正)専用サイト 稲葉歯科医院

足立区竹ノ塚で、インビザライン(マウスピース矯正)専門の矯正治療を行っております稲葉歯科医院と申します。 稲葉歯科医院では、マウスピース型矯正歯科装置(インビザライン)のマウスピースを作製するために必要な歯型を「iTero Element」で採取しています。※「iTero Element」は最新の口腔内光学スキャナーです。

0コメント

  • 1000 / 1000