【CAD/CAM冠について】
みなさん、こんにちは。
足立区竹ノ塚駅から徒歩4分の歯科・矯正歯科
稲葉歯科医院です。
今回は「CADCAM冠」について、お話しして行きたいと思います。
CADCAMとは、コンピュータでデザインしコンピュータを利用して製作、Computer aided design/Computer aided manufactureの略になります。近年、歯科医療でも多用されるようになり、治療や技工作業の効率化だけでなく、患者さんへのメリットも出てきています。
歯科用のCADCAMシステムは、3Dカメラで患者の治療箇所をスキャンし、その情報を元にコンピュータが設計、その設計データを基に3次元切削加工機が歯の色のブロックを削り、被せ物を製作します。
もともと先進医療の為保険適用外であった CADCAM冠が、2014年から保険適用となりました。
歯科技術におけるCAD/CAMとは、口腔内に装着するクラウンなどの補綴物をCADやCAMのシステムを用いて設計、作製する技術を指します。従来、ほとんど全てを手作業で行って来た工程にCADやCAMを作組み込むことによって、作業の効率化が図られるだけでなく、仕上がり具合のバラつきを防ぎ、さらには今まで利用出来なかった素材も使えるようになるなど、技術革新が目覚しい分野となっています。
2020年4月からはその範囲がさらに増え、第一大臼歯(真ん中の歯から6番目の歯)に対して保険適用になりました。さらに9月から前歯も白い歯にできるようになりました。今までは後ろは金属でしたのでメタルフリーになります。
また、CAD/CAM冠はインレー、いわゆる部分的な詰めものには出来ません。歯に被せるものが対象になります。
従来、虫歯などの治療で被せ物をした場合、保険治療では銀歯以外の選択肢はありませんでしたが、このCAD/CAM冠を採用することによって一部の歯ではありますが、保険適用内で白い歯を実現出来るようになったのです。
【CAD/CAM冠のメリット】
①歯に似た白色なので、銀歯に比べて見た目がよい。
②金属ではないので、金属アレルギーが起こりにくい。
③料金は保険適用外セラミックに比べ、保険適用なので安価で出来る。
CAD/CAM冠で使われているプラスチックは硬めのタイプではありますが、使っているうちに磨耗が生じます。ですから、歯ぎしりや食いしばりが強い方には向きません。
また、CAD/CAM冠は銀歯の被せ物に比べて、外れやすい面もあります。材料の性質上セメントでくっつけても脱落することがありますので、外れたものを持って来てもらったら、そのまま再装着出来る事が多いです。
審美的にもセラミックほど色のバリエーションがなく、最初は艶があってもだんだんと表面が劣化し、艶がなくなって行きます。
他には、部分入れ歯の金具がかかる場合、力が掛かり破折する可能性が高く、お勧め出来ません。
CAD/CAM冠について、ご不明なところが御座いましたら、お気軽にスタッフまでお尋ねくださいませ。
◆稲葉歯科医院
(住所)東京都足立区竹の塚5-6-19
(TEL) 03-3883-1205
(稲葉歯科医院ホームページ)https://www.inaba-dc.jp
(矯正専門ホームページ)https://www.inaba-moc.com/
0コメント