【口腔がんについて】
みなさん、こんにちは。
足立区竹ノ塚駅から徒歩4分の歯科・矯正歯科
稲葉歯科医院です。
今回は「口腔がん」について、お話しして行きたいと思います。
「がん」というワードを聞くと、身体のがんを思い浮かべる人の方が多いと思いますが、実はお口の中にもがんは出来ます。そして、身体の中と違ってお口の中というのは実際に目で見えるにも関わらず見落としていたり、自覚症状がなく放置して知らない間に進行していたというケースも少なからずあります。
【口腔がんとは】
お口の中に出来るがんを総称して口腔がんと言います。口腔がんが出来る場所によって名前が変わり、よく出来るのは舌(舌がん)、歯茎(歯肉がん。特に下の歯肉)、口底(口底がん)などです。
口腔がんは全体のがんの中で1~3%程度しか占めていません。そして、他のがんとは違い、直接見ることが出来ますが、あまり知られていないのか発見が遅くなってしまう傾向があります。年齢は50歳以上が8割以上を占め、男性と女性の比率を考えると男性の方が多いです。
口腔がんの1番の症状は痛みとなります。しかし、初期の段階では自覚症状が少ないことが多いです。痛みが出た時には、すでに進行が始まってる場合が多いために注意が必要になります。
【口腔がんのリスク】
では、どういった人が口腔がんのリスクを高めてしまうのか。
まずは「喫煙」です。他のがんでもそうですが喫煙はがんのリスクを高めます。喫煙者の口腔がん発生率は、非喫煙者に比べて約7倍あります。死亡率は約4倍も高くなってしまいます。喫煙時間・喫煙本数・喫煙年数など、トータルで喫煙している期間が長いほうが発がん率は当然高くなります。
次に「飲酒」です。特に喫煙もして飲酒もする人が最も危険です。飲酒時の喫煙は、タバコの発がん性物質がアルコールによって溶け出して、口腔粘膜に作用するためにリスクが高くなってしまうと言われています。直接的な原因ではないですが、関係はあると考えておいた方が良いでしょう。
その他の要因としては、お口の清掃不良、合わない入れ歯や被せものによる慢性的な刺激なども関連があると言われています。
【予防法は】
上記のリスクにあった通り、まずは喫煙や飲酒を減らしましょう。
そして、久しく歯科医院に行っていないという方は、定期健診を受けるようにしましょう。日本の定期健診受診率は、諸外国に比べると極めて低いのが現状です。お口の中に違和感が出ていたり、痛いという感覚があっても歯科医院に行かず、放置してしまっているという人が非常に多いです。なので発見が遅れ、診察に来るタイミングでは進行しているケースが多いです。1度歯科医院で定期健診を受けるようにしましょう。
口腔粘膜だけでなく、虫歯や歯周病などの他の治療しないといけない部位が見つかるかも知れません。どちらも放置しておいて自然に治るものではないので、放置しておくのは控えましょう。
口腔がんは他のがんと同じで、いつどのタイミングで出来るかは分かりません。ですが、リスクを減らして行くことは可能ですので、お口の中で何か気になることがあればまずは歯科医院に相談してみましょう。
◆稲葉歯科医院
(住所)東京都足立区竹の塚5-6-19
(TEL) 03-3883-1205
(稲葉歯科医院ホームページ)https://www.inaba-dc.jp
(矯正専門ホームページ)https://www.inaba-moc.com/
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