【親知らずについて】
みなさん、こんにちは。
足立区竹ノ塚駅から徒歩4分の歯科・矯正歯科
稲葉歯科医院です。
今回は「親知らず」について、お伝えして行きたいと思います。
親知らずとは、おおよそ20歳前後に生えてくる一番最後の歯です。この歯が生えることによって、お口の中は全部で32本の歯が揃います。場合によっては「先天性欠如」といって、生えて来ない方もいらっしゃいますが、特に問題はありません。
親知らずは正常に真っすぐ生えてくる場合と、横向きに生えてくる場合があります。なぜ横向きに生えるのかと言うと、その方の顎骨に歯が生えるスペースの余裕が無いことが原因になります。正常に真っすぐ生えて来た場合、特に虫歯や痛みがなければ抜歯をせずに残すことが出来ますが、横向きや斜めに生えて来た場合、抜歯をお勧めさせていただくことがあります。
横向きに生えてくると、以下のような様々な症状を発症する場合があるためです。
【智歯周囲炎】
これは、親知らずの周りの歯茎に汚れが溜まって、歯茎に起きる炎症のことです。真っすぐ生えた親知らずでも、磨き残しが溜まれば発症することがありますが、横向きだと親知らずと一つ手前の歯との間に汚れが溜まりやすく、この症状がより起きやすくなります。口臭の原因にもなって来ます。
【隣の歯(第二大臼歯)への悪影響】
親知らずが横向きに生えると、一つ手前の歯にぶつかって押して来て歯並びが歪になったり、歯磨きが難しく虫歯になりやすかったり、親知らずに押されることによって前の歯の歯根が吸収されることがあります。歯根が吸収されると、歯の持ちが悪くなって来ます。
こういった症状を防ぐために、親知らずが異常な方向に生えて来た場合は、抜歯をお勧めすることがあります。
術後の注意点ですが、抜歯をしたその日は一日中、血の味がします。痛みは麻酔が切れた当日が一番強く、翌日から次第に引いて行きます。抜歯したところは、血のかさぶたが作られ、穴は3~4週間程でふさがって来ます。もし一度引いて来た痛みが3日後から酷くなり始めた場合、それはドライソケットかも知れません。
【ドライソケットとは・・・】
通常、抜歯をした後は抜歯窩(ばっしか)に血が溜まって、それがかさぶたになって治って行きますが、ドライソケットはそのかさぶたが出来なかったために起きる病気です。かさぶたが無いので顎の骨がむき出し状態になり、そこに細菌が感染して強い痛みを発症します。
【ドライソケットを招く原因】
・喫煙
たばこは血液を収縮させる働きがあり、酸素がうまく傷口まで運ばれずに、血のかさぶたが出来にくくなり、ドライソケットになりやすくさせます。
・強いうがい
激しくうがいをすると血のかさぶたが剥がれてしまい、ドライソケットになります。また、傷口を舌で触ったりすろのもかさぶたが剥がれやすくなるので止めましょう。
ドライソケットにならない為に、術後の注意事項をしっかり守りましょう。それでもドライソケットになってしまった時は、我慢せず歯科医院に行き、抗生物質や鎮痛剤を投薬してもらうようにしましょう。
◆稲葉歯科医院
(住所)東京都足立区竹の塚5-6-19
(TEL) 03-3883-1205
(稲葉歯科医院ホームページ)https://www.inaba-dc.jp
(矯正専門ホームページ)https://www.inaba-moc.com/
0コメント