【歯周病が生活習慣病である理由】
みなさん、こんにちは。
足立区竹ノ塚駅から徒歩4分の歯科・矯正歯科
稲葉歯科医院です。
今回は「歯周病が生活習慣病である理由」などについて、お話ししたいと思います。
【生活習慣病とは】
◆生活習慣病とは何か?
日常生活上の習慣や食事、生活環境などの影響を受けて、病気が発症したり進行していったりする病気を指します。
生活習慣病とは、かつては「成人病」と呼ばれていました。これは、加齢によって起こる病気と考えられていたからです。ですが30年ほど前から、若い人たちの間でも成人病が見られるようになり、名前が生活習慣病に変わったのです。
◆生活習慣病に含まれる病気
生活習慣病と言いますが単独の病気があるのではなく、高血圧症・糖尿病・高脂血症から癌や脳梗塞、心臓疾患まで含まれます。生活習慣病は、こうした病気の総称なのです。
こうした病気は経過が悪いものが多く、生命にも関わる病気もあるので、生活習慣病を治療すること以上に、予防することが大切と言えます。
【生活習慣病の症状】
生活習慣病は、困ったことに病気の初期の段階では症状に乏しいため、自覚症状がほとんどないのが特徴です。
そのため、生活習慣病になっていることに気が付かないことも珍しくありません。ですが、生活習慣病が進行していくと、糖尿病なら失明する、足が腐ってしまう、透析が必要になる程腎臓が悪くなる、高血圧症なら脳梗塞や心筋梗塞などの命に関わりかねない重篤な症状に進展することも多いです。
【歯周病は生活習慣病?】
◆歯周病は実は生活習慣病の一つ
実は生活習慣病の一つとして、歯周病が挙げられています。歯周病が生活習慣病と言われてもピンと来ないかも知れませんが、歯周病は生活習慣や食習慣、生活環境などの影響をよく受ける病気だからです。
お口の病気は色々ありますが、今のところ生活習慣病に認定されているのは歯周病だけです。
◆歯周病と生活習慣との関係
歯周病は、歯茎や歯を支えている歯槽骨など、歯周組織と呼ばれる歯を支えている組織に生じる病気です。ですから、虫歯のように歯そのものに起こる病気ではありません。
歯周病は、歯周病菌という細菌によって生じる病気ですが、歯周病菌がいれば歯周病になるという訳ではなく、発病には歯みがきなどの生活習慣、3食規則正しく食べているか、栄養バランス良く食べているかという食習慣などの影響も受けています。そのため、歯周病も生活習慣病に数えられています。
◆他の生活習慣病とも歯周病は関連している
近年、糖尿病や高血圧症など歯周病以外の生活習慣病と、歯周病に関係性があることが明らかになって来ました。歯周病が悪化すると、糖尿病や高血圧症などが悪化するのです。しかも、糖尿病が悪化すると歯周病も進行しやすくなります。歯周病は、その他の生活習慣病にとっても無視出来ない病気なのです。
【歯周病とメタボリックシンドローム】
実は、メタボリックシンドロームにも歯周病は関係しています。メタボリックシンドロームの予防では、栄養バランスに偏りのない食生活が大切となりますが、その基礎ともなるのが歯の健康です。
しっかりと噛んで食べる、ゆっくりと食べることが、肥満の予防にとってとても大切です。歯周病が進行すると歯がグラグラして、やがて抜けてしまいます。そこまでの状態にならなくても歯茎が腫れて噛み辛くなると、やはりしっかりと噛めません。メタボリックシンドロームを予防するためにも、歯は健康でなくてはならないのです。
幸いにも歯周病は治療出来る病気です。歯周病を治して健康な生活を送りましょう。
◆稲葉歯科医院
(住所)東京都足立区竹の塚5-6-19
(TEL) 03-3883-1205
(稲葉歯科医院ホームページ)https://www.inaba-dc.jp
(矯正専門ホームページ)https://www.inaba-moc.com/
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