【歯周病(歯槽膿漏)】
みなさん、こんにちは。
足立区竹ノ塚駅から徒歩4分の歯科・矯正歯科
稲葉歯科医院です。
歯周病は、かつて「歯槽膿漏」と呼ばれていた病気で、最近では一般の方にも「歯を失う原因となる病気」としてよく知られるようになりましたが、この病気の直接的な原因は歯周病菌です。
多くの人が歯周病菌に感染してしまい、歯を失ってしまっているのが現状ですが、歯周病菌の感染は防げるものなのでしょうか。
【歯に付着する細菌の塊「プラーク」が歯周病を引き起こす】
歯周病は、歯周病菌が感染する事によって起こる感染症です。歯磨きをしていなかったり、上手く磨けていなかったりすると、その日からプラークが蓄積し始めます。
プラークは細菌の塊で、初めは虫歯菌の代名詞ともいえるミュータンス菌などが増殖しますが、日が経つに連れ空気を嫌う細菌もそこに加わって来ます。この空気を嫌う細菌の多くが歯周病菌であり、段々とこのプラークが成熟してくると、歯茎を始めとする歯周組織に影響が及び、徐々に破壊され始めます。
【歯周病の原因菌は複数ある】
歯周病菌には、数多くの種類があります。その中で歯周病にかかっている人の多くが感染している主な細菌として、P.g菌、T.f菌、T.d菌の3種が挙げられます。
この中でも、特にP.g菌はメインとなる細菌で強い病原性があり、歯周病だけでなく動脈硬化や心疾患などの全身的な病気の原因となっている事でも知られています。
【歯周病菌がお口の中にいるだけで感染する訳ではない】
歯周病菌は歯周病の直接的な原因ではありますが、お口にいるからといって必ずしも感染を起こす訳ではありません。実際、ほとんどの人が歯周病菌を保有していますし、歯磨きをどれほど頑張ったところで、細菌自体をなくすことは出来ません。にも関わらず、歯周病を発症する人がいないという事はどういう事なのでしょうか。
実は歯周病の発症には、様々な条件が関わっています。その条件として「歯周病菌の攻撃力」「体の抵抗力」「生活習慣」といった事が挙げられます。
まず、清掃状態があまり良くなくて歯周病菌が増えすぎるとかかりやすくなります。ですが、それほどプラークが溜まっていなくとも、体の抵抗力が落ちてしまっていると、歯周病菌に上手く対応出来ずに歯周病を発症したり、悪化させやすくなります。
これは、疲労が蓄積したり睡眠不足だったり、ストレス過剰だったりすると病気にかかりやすくなるのと同じことです。
生活習慣に関していえば、例えばタバコが挙げられます。タバコを吸っていると一酸化炭素やニコチンなどの作用により、歯周病が悪化しやすくなります。また、糖質の多い食習慣や歯ぎしりなども歯周病を悪化させやすくなります。生活習慣病の糖尿病によっても、歯周病は悪化します。
【歯周病を防ぐには生活を見直すことが大事】
歯周病菌は、家族などの近親者からもらうことがほとんどであり、完全に細菌自体がお口の中に入り込むことを防ぐのは大変難しいと言えます。ですが、歯周病菌が口に入ったからと言って歯周病を発症する訳ではありません。
歯周病を防ぐためには、まず歯周病菌を「増やさない」と言うことが重要です。その為にはプラークがたまらないよう、磨き残しのないよう、しっかりと正しい方法で歯磨きを行う必要があります。
そして、体の抵抗力を下げないよう、生活態度を見直すことも重要です。具体的には規則正しい生活をする、栄養バランスの取れた食事を取る、ストレスを溜め過ぎない、タバコを控えるといった健康的な生活を送ることがとても大事です。
ぜひ、意識してみてください。
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