【歯髄炎】
みなさん、こんにちは。
足立区竹ノ塚の歯科・矯正歯科
稲葉歯科医院です。
虫歯を放置していると、急にズキズキと痛みだすことがあります。酷い場合には、痛み止めを飲んでも効かず、心臓の鼓動に合わせるかのようにズキンズキンと痛くて夜も眠れなくなってしまいます。
こんな時は、歯の神経の炎症である「歯髄炎」になってしまっていると考えられます。では、歯髄炎はどうしてそんなにも痛いのでしょうか?
今回は「歯髄炎のメカニズム」について、簡単に解説して行きたいと思います。
まず重要なこととして、いわゆる歯の神経である「歯髄」は非常に硬い組織である歯の中にあるということです。歯髄で炎症が起きると、硬い歯の中に血液が溢れかえるように増え、高い圧力が発生します。
硬い組織に覆われていなければ、炎症が起きても腫れあがることが出来ますので、圧力が高くならず大きな痛みは出にくいのですが、歯髄の場合には腫れることが出来ません。発生した圧力が歯髄を圧迫するので、ズキンズキンと脈動に合わせて激痛が走るのです。
さらに、このように歯の中で圧力が高まると、歯髄はその力に耐えられず、部分的に死んで行きます。死んだ歯髄の部分がまた、次の炎症の原因となり、さらに圧力が高まります。こうして、次々と連鎖的に炎症が起こるため、一度歯髄炎が起こるとひとつの歯の中の歯髄全体が死ぬまで炎症は続きます。
このような状態の時、痛み止めは効きにくく、とても辛いことになります。そして、一旦死んでしまった歯髄は生き返ることはありません。放置すると歯髄の残骸は腐敗し、今度は周囲の骨に炎症を起こしますので、歯医者で根の治療を受け、残骸が取り除く必要があります。
こうした歯髄炎を予防するには、日頃からマメに歯磨きをし、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることが重要です。
【稲葉歯科医院】
(住所)東京都足立区竹の塚5-6-19
(TEL) 03-3883-1205
(稲葉歯科医院ホームページ)https://www.inaba-dc.jp
(矯正専門ホームページ)https://www.inaba-moc.com/
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