【歯の神経について】

6月に入りましたが、いかがお過ごしでしょうか?

足立区竹ノ塚の歯科・矯正歯科 稲葉歯科医院です。

 

今回は「歯の神経を抜くというのはどういうことなのか?」について、お話ししたいと思います。

 

歯が痛くて歯医者さんに行って、訳の分からないまま「歯の神経を抜きましょう」と言われたことはありませんか?

 

 

【歯の神経を抜くとは?】

歯の中には、神経の管「歯髄」と呼ばれる歯の中にある神経や血管があります。ちなみに、歯の中の神経には触覚や圧覚などの感覚をつかさどる神経はなく、痛覚を感知する神経しか存在しません。ですので、冷たいものや甘いものでも「痛み」として感じてしまいます。

 

その神経の周りは、象牙質やエナメル質といった硬い組織で覆われています。しかし、虫歯でその硬い組織が溶けて行き、歯髄にまでミュータンス菌(虫歯の菌)が感染してしまうと歯髄に炎症が生じ、感染した歯髄を除去する必要があります。「神経を抜く」ということは、正しくは「感染した歯髄組織を除去し消毒すること」を示します。

 

感染した歯髄が一部であれば、その部分だけを除去し感染していない歯髄も残す方法が選択

出来ますが、全部の歯髄に感染が認められたら場合は、すべての歯髄を取る必要があります。いわゆる「根幹治療」が必要になります。

 

「染みる」や「食べた時に痛い」などの症状でも、まだ歯髄に感染していない場合は、歯髄を残す保存療法を試みます。何故なら、歯髄がある歯の方がない(神経がない)歯より長く抜かずに済む確率が増えるからです。

 

 

【歯の神経を抜かなくてはならない症状】

◆何もしなくてもズキズキといったような我慢しにくい痛みがある時

(神経を抜かなくてはいけない可能性が高い)

◆温かいもの、冷たいものを飲んで染みる時

(神経を抜かなくて済む場合があります)

◆食べものを食べた時に、噛んで痛みがある時

(神経を抜かなくて済む場合があります)

◆痛みに気付かなかったが、レントゲン上で確認して神経が死んでいる時

(神経が死んでいる時は、歯の中がばい菌で埋め尽くされている為、根の治療が必要)

◆歯が割れて、神経が出てきている

(神経を抜かなくていけない可能性が高い) 

 

 

【診断方法】

歯髄まで虫歯が進行している(C3と呼ばれる虫歯の段階)時は、目視では分からないので、

レントゲンを撮影し虫歯の進行レベルを確認します。

 

虫歯が歯髄まで進行しているのが分かったら、神経を取る処置の始まりです。

 

 

【神経を抜くとどうなるの?】

〇良い点

・虫歯の進行を抑えられる

・我慢し続けていた痛みがなくなる

 

●悪い点

・虫歯の進行は抑えられるが、虫歯に抵抗する力は弱くなる

・歯の色がだんだんと黒ずんでくる

・歯が割れやすくなる、脆くなる

・痛みが感じにくくなる為、虫歯が進行しても気が付かない

・歯の根っこの中の治療なので通院回数が多くかかる

・費用もそれなりにかかる

 

【まとめ】

歯の神経を取ることは正直いつでも出来ますが、一度神経を取ってしまうと戻すことは出来ません。歯の根っこの治療になると通院回数も増えるし、費用もかかります。それを防ぐ為には、3ヶ月に1度のメンテナンスをお勧めしています。

 

当院は歯の保存することに力をいれている為、神経を取る治療が必要な患者さまには必ずご説明してから治療をしています。少しでも不安なこと、気になることがありましたら、お気軽にご相談下さい。

 

 

 

【稲葉歯科医院】

(住所)東京都足立区竹の塚5-6-19

(TEL) 03-3883-1205

(稲葉歯科医院ホームページ)https://www.inaba-dc.jp

(矯正専門ホームページ)https://www.inaba-moc.com/

足立区竹ノ塚 インビザライン(透明マウスピース矯正)専用サイト 稲葉歯科医院

足立区竹ノ塚で、インビザライン(マウスピース矯正)専門の矯正治療を行っております稲葉歯科医院と申します。 稲葉歯科医院では、マウスピース型矯正歯科装置(インビザライン)のマウスピースを作製するために必要な歯型を「iTero Element」で採取しています。※「iTero Element」は最新の口腔内光学スキャナーです。

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