【インビザライン~失敗しない為の注意点~】
みなさん、こんにちは。
稲葉歯科医院 院長の正井です。
今回は「インビザライン矯正で失敗しない為の注意点」について、お話しして行きたいと思います。
インビザライン治療について、気になってらっしゃる方は、是非ご覧になって下さい。
インビザラインとは、透明のマウスピースを装着して、歯並びを治す矯正方法です。
透明のマウスピースなので、ワイヤーを使った矯正治療をする場合よりも目立ちにくいです。
だいたい20枚〜35枚くらいのマウスピースを順番に指示通りに交換し、歯並びを整えて行きます。
インビザラインによる矯正治療がスムーズに進み、失敗しないようにする為には、いくつかの注意点があります。
①治療計画を適切にたてる必要があります
インビザラインは、歯の型取り、スキャンをした後、3Dシミュレーションによって治療計画を立てます。
それぞれのお口の状態に合わせて、シミュレーションの精査を繰り返し、治療計画の修正を歯科医師が行います。
インビザラインには、適している症例、適していない症例があり、全ての人に有効な矯正方法ではありません。
例えば、抜歯が必要で歯の移動距離が大きい症例、歯の根っこの向きを変える必要があるような症例には適していません。(抜歯をするとしてもワイヤー矯正を併用したり、移動距離が小さい場合は出来ることもあります)
また、上下の顎に骨格的な問題があるようなケースは、インビザラインだけで矯正するのは困難です。
その為、インビザライン治療が適しているのかどうかの見極めが重要です。
矯正治療開始前に担当歯科医師と相談をして、納得が行くまで説明を受けるようにしましょう。
②長時間装着しなければならない
インビザラインは、マウスピースなので自分で取り外しが出来る矯正装置です。
食事をする時や歯磨きをする時に外す事が出来る為、食事も歯磨きもしやすいです。
しかし、外している時間が長くなってしまうと、望んでいる効果が得られなくなり、治療期間が長引いてしまう事があります。
インビザラインでは、1日20時間以上の装着が推奨されています。食事や歯みがきが終わったら、再びすぐに装着する事が必要です。
③アタッチメントと呼ばれる装置を歯に貼付けたり
自分でゴムをかけてもらうことがあります。
インビザライン治療では多くの場合、望む位置に歯を動かす為にアタッチメントと呼ばれる装置を歯に貼り付けます。
アタッチメントは、白いプラスチックの材料を貼付けるものなのでほとんど目立ちませんが、インビザライン治療であれば、歯の表面に何もつけないと思われている方は注意が必要です。(アタッチメント無しでの治療計画を立てることも出来なくはないですが、計画していた歯の動きが出来なくなる可能性があります)
また、場合によっては、ご自身でゴムをかけていただくこともあります。
④歯を動かすスペースを作る為に、歯と歯の間を少し削ることがあります
インビザラインでは、歯と歯の間を削ることがあります。
削る量は、最大で1歯について0.5mm程度で、削るときの痛みもほとんどありません。
歯を並べる為に、あまりに多くの場所を削らないと行けない場合には、抜歯をして矯正をした方が良い場合もあります。
⑤自分でしっかり装置を管理して装着していただく必要があります
インビザラインは、自分で紛失する事が無いようにきちんと管理し、適切に洗浄を行う事が大切です。
洗浄する際は、必ず水で洗って下さい。熱湯で洗うと変形、破損してしまいます。汚れの程度に応じて装置洗浄剤を使って下さい。装置を外したら専用のケースに収納しましょう。ティッシュに包むと間違えて捨ててしまうことがありますので注意してください。
もし、紛失してしまったら、再びマウスピースを作り直さなければならず、スムーズに治療が進まなくなってしまうので、注意しましょう。
インビザラインは決められた期間ごと(10日〜14日)に、新しいマウスピースに交換します。
交換時期をきちんと守らないと、計画通りに矯正が進まなくなり、予定よりも治療期間が長くなってしまいますので注意して下さい。
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