【歯茎の色が黒くなるのってなぜ?】
みなさん、こんにちは。
足立区竹ノ塚駅から徒歩4分の歯科・矯正歯科
稲葉歯科医院です。
歯茎が黒くなってしまうことがあります。「差し歯の周りが黒くなっている」「歯茎全体の色が黒っぽい」というようなことでお悩みの方もいるかも知れません。歯茎が黒っぽいとどうしても不健康なイメージを周囲に与えてしまいます。
今回は「歯茎が黒くなってしまう原因、対策法」について、お伝えして行きたいと思います。
【歯茎が黒くなってしまう原因は?】
一般的に歯茎が黒くなる主な原因は、次のようなものです。
(1.喫煙)
タバコから出る一酸化炭素は歯茎の組織を酸欠状態にし、タバコに含まれるニコチンは歯茎の血行を悪くします。それに加え、タバコがビタミンCを破壊することによりメラニン色素が増えますので、歯茎は次第に黒っぽく変色して行きます。
(2.受動喫煙)
副流煙を吸い込み続けることで歯茎の色が黒くなる、ということも明らかになっています。実際、親が喫煙者の場合、その子供の歯茎が黒っぽくなるケースが調査の結果、報告されています。
(3.歯周病)
歯周病にかかると歯茎のうっ血により、赤黒い色の歯茎になりがちです。
(4.歯科金属の影響)
銀歯や差し歯など、お口に使われている金属が唾液中にイオン化して溶け出し、歯茎を入れ墨のように黒変させてしまうことがあります。また、お口の中の金属を削った削片が歯茎に残って、黒く見えている場合もあります。金属アレルギーの反応としては、歯茎のメラニン色素が増えて黒っぽくなる場合もあるとされています。
(5.神経を失った歯の黒変によるもの)
神経のない歯は、徐々に黒っぽく変色して行きますが、その色が歯茎から透けて歯茎自体がドス黒く見えているケースもあります。
【歯茎の黒変への対処法は?】
歯茎の色の黒変に対しては、次のような方法があります。
◆歯科用レーザーを使う方法
メラニン色素やメタルタトゥーによる黒ずみの場合、歯科用レーザーで黒ずみを取り除ける場合があります。通常は歯茎の着色状態に応じて、数回繰り返し行っていきます。
◆薬剤でメラニン色素を取り除く方法
フェノールアルコールという薬剤を使って、メラニン色素を取り除く方法もあります。フェノールアルコールを歯茎の表面に塗布すると表層が剥がれ、徐々に綺麗な色の歯茎が現れて来ます。こちらも通常、数回行います。
◆歯周病を治療し、歯茎を健康にして行く方法
歯周病で歯茎の色が悪い場合、歯周病を治療して歯茎を健康な状態にして行く必要があります。歯周病が特に進行している場合、ご家庭の歯磨きだけでは治ることはありません。定期的に歯科で予防を兼ねた専門ケアを受けるようにしましょう。
◆禁煙する方法
タバコによる黒ずみの場合には、タバコを控えることが必須条件です。歯茎や体の健康のことを考えても、なるべく禁煙をお勧めします。
【歯茎の黒変を防ぐための対策】
歯茎の色を黒くしないためには、次のような対策が効果的です。
➀なるべく金属を使用しない治療法を選ぶ
歯科金属、特に保険の金属は歯茎を黒くさせやすい傾向があります。治療による歯茎の黒ずみをなくしたいということであれば、そのような金属は使用せず、セラミックの材料を選ぶことをお勧めします。
➁歯周病ケアを怠らない
歯周病ケアは、歯と体の健康を保つためにも欠かせないものですが、歯周病ケアを継続的に行っていくことで歯茎が健康に保たれ、健康的な色を維持出来ます。
➂禁煙する
歯茎を黒くしたくない、歯を長持ちさせたいということであれば、禁煙することをお勧めします。
◆稲葉歯科医院
(住所)東京都足立区竹の塚5-6-19
(TEL) 03-3883-1205
(稲葉歯科医院ホームページ)https://www.inaba-dc.jp
(矯正専門ホームページ)https://www.inaba-moc.com/
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