【インビザライン】
みなさん、こんにちは。
足立区竹ノ塚駅から徒歩4分の歯科・矯正歯科
稲葉歯科医院です。
今回は「インビザライン」について、お話ししたいと思います。
【インビザラインとは】
マウスピース矯正のブランド名です。アメリカのアライン社という会社のマウスピース矯正のシステムをインビザラインと言います。
マウスピース矯正は、歯を模型上で動かしてマウスピースを作り、1日約22時間以上はめてもらい、少しずつ歯を動かしていく矯正治療です。
インビザラインは初めに精密な歯型をとり、その歯型からデジタルデータを起こしデジタル上で歯を動かして、ゴールを設定します。そして、マウスピースを全て作ってしまいます。
つまり1回の歯型で、最後まで歯を動かしたゴール状態のマウスピースまでが出来上がるので、マウスピースの数は30枚とか50枚にもなることがあります。
【インビザラインのメリット】
治療のシミュレーションが出来る点は、大きなメリットです。
コンピュータ上でシミュレーションをして抜歯をするしない、歯をどう動かすかなど考えることが出来、それを患者さんにもお見せすることも出来ます。
つまり、患者さんも実際の治療後の歯並びを見ることが出来るのです。これは大きなメリットではないでしょうか。
矯正治療は、どうしても歯並びがどの様になるのか、患者さんは分かりづらいと思います。これまでも、石膏模型でアナログ的に歯を動かして完成のもの(セットアップ模型)をお見せすることは出来ましたが、デジタルだとどのように歯が動くかなども見せれますし、色んな角度からも自分の歯を見れます。
もう1つのメリットは、矯正治療の出来る範囲が広いということです。 インビザラインは、ほぼ全ての不正咬合に対応出来ます。もちろん、ワイヤー矯正でないと難しいケースもありますが、インビザラインは幅広い歯並び治療に対応出来ます。
【インビザラインの注意点】
まず、マウスピースを1日22時間以上しっかりと装着しなければいけません。食事と歯磨き以外の全ての時間装着していなければ効果が出ません。
これは、他のマウスピース矯正にも言えますが、きちんと所定の時間装着していなければ、歯は動きません。ワイヤー矯正であれば、患者さんの意志とは無関係に歯は動きますが、マウスピースは取り外しが出来るので、外している時間が長いと全く歯が動きません。
もう1つの注意点は、初めの計画で30枚のマウスピースで行く予定だったとして、1週間に1回マウスピースの交換をすると約7カ月程度で終わりと思われるでしょうが、これはあくまで初期の計画のマウスピースの枚数なので、これで絶対に終わるということはありません。むしろまず増えると思って下さい。
初めの枚数はあくまで初めの計画です。絶対にその枚数で終わるということはありませんので注意しましょう。
【得意分野】
インビザラインにも得手不得手があります。インビザラインが一番効果的な歯並びは、非抜歯の叢生です。奥歯の位置はほとんど変えずに前歯のガタガタを治す治療は、インビザラインの得意とするところです。きちんとマウスピースさえ装着していれば、ワイヤーと同じくらいのスピードで治ります。
前歯の歯並びが気になる方は、ぜひインビザラインを検討してみて下さい。
【苦手分野】
インビザラインにも苦手な部分があります。それは抜歯症例です。抜歯の場合は、どうしても抜いた部分を埋めなければいけません。インビザラインの場合は、歯の移動がどうしても傾斜移動になってしまい、歯が傾いてしまいます。抜歯ケースの場合は、ワイヤー矯正のほうが無難な治療と言えましょう。
最近のデジタル技術によってインビザラインは凄まじい進化を見せており、数年前では難しかった治療もマウスピースで行える時代になって来ました。 ですが、インビザラインなどのマウスピース治療は矯正治療を行うための1つのツールに過ぎません。
マウスピース矯正・ワイヤー矯正にもいいところがあります。 マウスピースだから装着するだけで治るという簡単な治療ではなく、患者さんの協力も必要不可欠です。
自分には、どのような矯正治療のスタイルがあっているかカウンセリングで相談して、ベストな矯正治療を受けましょう。
◆稲葉歯科医院
(住所)東京都足立区竹の塚5-6-19
(TEL) 03-3883-1205
(稲葉歯科医院ホームページ)https://www.inaba-dc.jp
(矯正専門ホームページ)https://www.inaba-moc.com/
0コメント