【歯並びと歯の寿命との関係】
みなさん、こんにちは。
足立区竹ノ塚駅から徒歩4分の歯科・矯正歯科
稲葉歯科医院です。
今回は「歯並びと歯の寿命の関係」について、お話ししたいと思います。
【歯並びと歯の寿命の関係】
「8020運動」という言葉をお聞きになられたことはありますか?
これは「80歳になっても20本以上、自分の歯を残そう」という運動です。自分の歯が20本以上あれば、食生活にほぼ不自由することなく、食事を楽しんでいただけます。そのためには、ご自身の歯を失わないようにしなければいけませんが、歯の寿命と歯並びは深い関係があります。
【歯を失う主な原因は、虫歯と歯周病】
成人の歯の本数は、親知らずを除くと上下左右合わせて28本です。乳歯から永久歯に生え変わった歯は、体の健康を維持する「食べる」という非常に大切な機能を持つことになります。
年齢を重ねて行くに連れ、口腔機能は少しずつ衰えて行きますが、お手入れ次第で十分歯の寿命を延ばすことが出来ます。実際、80歳を過ぎた方でも20本以上ご自身の歯が残っている方はたくさんいらっしゃいますが、残念ながらそれまでに歯をたくさん失う方のほうが多いのが実情です。
その歯を失う主な原因とは、虫歯と歯周病です。どちらに感染しやすいかはお口の中の細菌の数にもよりますが、どちらも磨き残しが原因で起こります。磨き残しがプラークとなり、虫歯菌が多い場合は虫歯菌が集まって酸を出し、歯周病原菌が多い場合は、毒素を出して口腔内のトラブルを引き起こします。
そして、これら歯を失うプラークの蓄積の原因のひとつに「歯並びの悪さ」があるのです。
【歯並びの悪さが歯の寿命に影響する】
歯の健康を維持するために欠かせないのが、毎日のブラッシングです。お口の中に残る食べカスを、歯ブラシやフロスなどで綺麗に取り除くことでプラークの形成を抑制し、虫歯や歯周病トラブルを低下させることは、お口の健康維持の基本であることはよく知られています。
しかし、どんなにブラッシングを頑張っても、凸凹した歯並びではどうしても磨き残しが出てしまいます。その結果プラークが蓄積し、虫歯や歯周病が発症しやすく、歯を失うリスクが高くなってしまいます。
また、実際に8020を達成された方々についての調査の結果でも、Ⅰ級咬合関係(前後的に上下の噛み合わせのずれがない状態)の歯並びのよい方が比較的多く見られることが分かっています。この理由はおそらく、バランスの良い噛み合わせでは、咬合の負荷が偏りにくいですが、バランスの悪い噛み合わせでは、ある一部の歯に対して咬合の負荷が大きくかかり続けて、結果的に歯の早期喪失を招くためと考えられます。
【生涯ご自身の歯で食事を楽しむために】
ご紹介したように、歯並びと歯の寿命は深い関連性があることが分かっています。歯は失って、始めてその大切さを痛感するものです。
歯並びの悪さにお悩みの方は、見た目のコンプレックスばかり意識がいってしまいますが、ブラッシング不足や咬合圧の偏りによる歯の喪失という、より深刻な事態を招くリスクが高くなります。
ご自身の歯を長持ちさせ、生涯ご自身の歯で食事を楽しむために、歯並びにお悩みの方は一度かかりつけの歯科医院にご相談することをお勧めします。
◆稲葉歯科医院
(住所)東京都足立区竹の塚5-6-19
(TEL) 03-3883-1205
(稲葉歯科医院ホームページ)https://www.inaba-dc.jp
(矯正専門ホームページ)https://www.inaba-moc.com/
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